【窃盗】ひったくったトートバッグの中身は・・・

法廷に入ると、黒のスーツを着た若い男性がいる。 裁判が始まって、男性にしてはやや長い髪を茶色に染めているこの人物が被告人だということがわかった。 ちょっとチャラいかな、という印象。 法廷内の裁判関係者の数は少なく、3~4人程度。 あまり大きくない事件だな、といった感じだ。 


事件の概要 

被告人は高校卒業後、飲食店に勤務。犯行時の職業はホストで、当時、交際相手と暮らしていた。 

犯行当日、被告人は、路上においてタクシーから一人で降車した女性を目にし、彼女が持っていたトートバッグを奪えるかもしれないと考え、自宅マンションに向かう彼女の後をつけ、同人が玄関ドアでカギを開けようとしているところ、そのバッグをひったくった。 

中身を確認した被告人は、それがタッパーウエアなどであったため、犯行帰りに見かけた自転車のかごの中に、同バッグを入れ捨て、その場を去った。 後日防犯カメラを分析した結果、犯行当日の被告人の足取りが時系列で明らかになっており、犯行時の被告人の寝泊り場所も明らかになったことから、同人の逮捕となった。 


私はこう思います 

要するにコレ、被告人はバッグを奪ったが中には金目のものがなく、「ちぇっ!なんなんだよ、これ~」ということで、他人の自転車のかごに奪ったバッグを放り込んだ、という、なんだか間抜けな事件なのである。 

このタッパウエアは時価にして1330円。とのこと。 

もちろん、被害にあわれた方にとっては本当に恐ろしい体験であったのだし、被告人は当然罪に問われてしかるべき なのだが、無計画なうえに「収穫」もなく、裁判沙汰。罪人として扱われるとは、本人にとってはわりにあわないだろうな、と思う。 「これに懲りてもうこんなバカなことはやめなさい!」と一喝したくなるような事件でした。 

ちなみに今後、被害者の意向によっては示談が成立し、不起訴となるかもしれないとのことです。

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